【期間工】入社祝い金・選考会参加費を貰ったら…確定申告しないといけないの？

期間工の醍醐味とも言える「入社祝い金」や「選考会参加費」。

ただ、面接（選考会）を受けて、ある一定期間の間の勤務するだけで支給されるため…

この「入社祝い金」や「選考会参加費」を目当てに、期間工に応募される方は少なくありません。

ですが…

もしかしたら、その「入社祝い金」や「選考会参加費」を貰うことで…確定申告をしなければいけないケースも！？

今回は、初めて期間工に応募される方や…

初めて、高額の「入社祝い金・選考会参加費」を支給されることになった方のために…

確定申告（納税）が必要なケースについてご紹介していきましょう。

期間工で「確定申告」が必要な人って？

ではまず、期間工で「確定申告」が必要な方（対象者）について、簡単に解説しておきましょう。

本来、確定申告が必要な方は、次の大きく分けて4つのケースです。

会社で給料を支給されている方は、通常、年末時に「年末調整」を行いますよね？

そのため、基本的に給料を貰っているサラリーマンは確定申告をする必要がないのです。

が…

では、なぜ「期間工」で働くことと、確定申告が必要になるのでしょうか？

それは期間工として働くことで…

icon-arrow-right A）複数の会社から給料が支給される

icon-arrow-right B）給料以外の副収入（所得合計）が年間20万円を超える

といった2つの可能性があるためです。

では一体、どういうことなのでしょうか？

期間工をどこから応募したか？によって変わる可能性が！？

本来、「期間工」は別名「期間従業員」と呼ばれることがあるように…

ある一定の期間だけ、その企業に属して（所属して）給料を貰う雇用形態のことを指します。

が…

応募する際に「派遣会社」を通して応募した場合（【期間工.jp】を通しての応募など）…

● 派遣会社から「入社祝い金・選考会参加費」として20万円

● 入社してから、所属企業から「入社祝い金」として10万円

の、計30万円が支給された場合は…

先ほどの、B）に該当するため、確定申告が必要となるのです。

では、派遣会社からの「入社祝い金・選考会参加費」が20万円を超えない場合はどうなるのでしょうか？

答えは…

確定申告をしておいて損はない！です。

曖昧な表現になってしまいましたが、これはどういう意味なのでしょうか？

本業以外の収入（所得）が20万円を超えなければ確定申告は義務ではない！？

先ほどの例…

● 派遣会社から「入社祝い金・選考会参加費」として20万円

● 入社してから、所属企業から「入社祝い金」として10万円

の場合は、明らかに2ヶ所から収入（所得）を受け取っている上に、副収入として20万円を超えているため、確定申告は必要（義務）となります。

しかし…

● 派遣会社から「入社祝い金・選考会参加費」として10万円

● 入社してから、所属企業から「入社祝い金」として20万円

同じく、合計30万円の場合は…

2ヶ所から収入（所得）があるけど、副収入としては20万円を超えていないため、確定申告の必要（義務）はありません。

もちろん…

● 入社してから、所属企業から「入社祝い金・選考会参加費」として30万円

この場合も、確定申告の必要（義務）はありません。

つまり…

● 2ヶ所以上からの副収入がある

● その副収入の合計が20万円を超えている

この2つの条件が満たされた場合のみ、確定申告が必要となるのです。

確定申告が必要なケース・必要でないケース…こんな事例は？

例えば…

期間工は、企業・メーカーによって、短期間契約のところもあります。

1年のうちに、いくつもの企業を期間工として渡り歩いた場合…

しかし、このケースの場合…

1年の間に、3社から給料をもらっているとき

この場合は、前職の会社から源泉徴収を貰って、年末時に所属している最後の会社で年末調整をすれば、確定申告をする必要（義務）はありません。

ただ、もちろん、ご自身で確定申告をすることも可能です！

但し、どのみち働いた会社分のの「源泉徴収票」が必要となりますので、なくさないようにしましょう

確定申告ってした方が（税務上）得なの？？

確定申告が得か？損か？という質問になれば…ハッキリ言って「賛否」が分かれます。

というのも…

確定申告経験者から言わせれば…「絶対にした方が得！」という声が多いですし…

経験のない方からすれば、得がどうよりも…「面倒…やり方がわからない」といった声が多いのが現状です。

確定申告をすることで余計に支払ってしまっている税金分が返ってくるかも！？という意味では得ですが…

きっちりと年末調整さえしておけば、可能性としては同じことです。

差があるとすれば…

ご自身の「経費」を含めるか？含めないか？によって、最終の所得を調整できるところが確定申告のメリットとなるところでしょうか？

例えば…

• A社：100万円
• B社：200万円
• C社：100万円 ※ 年末時に在籍
• 合計年収：400万円

この場合のあなたの年収は400万円（所得：242万円）となり…

この額に対しての各種税金が発生します。

ですが…

もしも、この中に年間合計50万円分の経費を落とした場合…

年間収入は400万円-50万円＝350万円（所得：227万円）となり、この額があなたの年収（所得）となるのです。

これを「得」と感じるか…

収入が減る＋手間がかかる分…「そんなにメリットを感じない」と感じるか…の差ですね！？

平たく言えば…

税金なんて1円でも少ない方が良い！という派か…

税金を払うのは義務だから仕方ない！という派かの違いですね。笑

結果…期間工は確定申告しないといけないのか？

今回の記事をまとめておくと…

 icon-arrow-right 派遣会社から「選考会参加費・入社祝い金」を別で20万円以上支給される場合は、確定申告をする必要がある

 icon-arrow-right 派遣会社を通さずに応募する場合は、確定申告の必要はナシ

 icon-arrow-right 派遣会社に限らず、株やFX、ビットコインなどの副収入が20万円以上ある場合も確定申告をする必要がある

 icon-arrow-right 同時期に2つ以上の会社から給料をもらったことのある場合も、確定申告の必要がある

といったところでしょうか？

期間工の入社祝い金で確定申告のまとめ

「期間工」と「確定申告」って、直接的には結びつきにくい話ですが…

場合によっては、する必要があるんですね！？

税金は、取れるところから容赦なく取る！というのが国の方針ですので…

支払いの義務がある以上は、法定に則って、正直に申告するようにしましょう。

（ま、多少の誤差や、申告忘れはよくある話ですので…良心の呵責にお任せいたしますが…笑）